2017/01/13 19:17

ー 映画に出てくる文房具 ー

 

今日ご紹介するのは、言わずと知れたアメリカ・ミード社のコンポジション・ブック(COMPOSITION BOOK)、通称「マーブル・ノート」です。

 

 

向こうでは超有名なノート・ブックで、学生の間で異常なまでのシェア率を誇っているそうです。

 

表紙を開くと、裏面は時間割表になっています。

 

 

紙面は淡いブルーの横罫(ベースライン)で幅はワイド・ルールド(広罫、11/32インチ、約8.7mm)です。

ページの左側に赤いタテ線(キャップライン)が1本だけ入っています(アメリカのノートには多いこの「キャップライン」がとっても機能的)。

100シート200ページの1サブジェクトタイプ。

なんといっても印象的なのは、やはりこの表紙のマーブル模様です。

元々は大理石の柄をモチーフにしているそうです。

 

 

たしかにとってもイカしていますが、なぜこの模様のノートが作られ、そしてなぜそこまで人気を博しているのか、詳しい理由は定かではありません。

なにかアメリカ人の心に訴えるものがあるのでしょうか。

ラップ・ミュージックのCDジャケットに採用されたり、ナイキのスニーカーの柄に使われたりもしています。

そして当然ながら、映画にもたびたび登場します。

ちょっと題名は忘れましたが、黒人シェフが自分のレシピ・ノートに使っていたり、いじめられっ子の主人公のカバンから飛びたしたりとか、いろいろ使われています。

中でも一番有名で印象的なのは、やはり「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」(Extremely Loud & Incredibly Close)ではないでしょうか。

日本では2012年に公開された、9.11を題材にした映画です。

あのテロで最愛の父を亡くした主人公のオスカー少年の悲しみと成長、そして母子の絆を描いた傑作映画です。

批評家受けが良くなかったようでショー・レースにはあまり出てこなかったですが、まだ観ていなかったらぜひ観ることをお勧めします。

綿密に練られた脚本(ここ何年かでは間違いなく飛び抜けて素晴らしい脚本です)、ひとクセもふたクセもある魅力的なキャラクター(ちょい役までもが魅力的)サンドラ・ブロック最高!、そして後半の、、、

いや、あまり内容には触れないことにします。

すみません、ノートの話です。

そうです、ドラマの中で「第6調査探検」の報告ノートに、このマーブル・ノートが採用されています。

 

 

いろんな調査資料を貼ったり切ったり書き込んだりしてパンパンに膨らんだマーブル・ノート、なんともいえずかっこ良く仕上がっていますよね。

意味もなくこんなノートが欲しくなってしまいます。

 

 

ただこのマーブル・ノート、実はmeadのヤツじゃないんです。どこかよそのメーカーが作った模造品です。

この仕上がったノートが登場するのは映画の終盤ですが、前半のシーンでそのことが確認できます。

えっ?と思うかもしれません。でもね、ニセモノがあるっていうことが、このマーブル・ノートがいかに有名で人気があるかということの証明です。

制作側も、もしかしたらわざと模造品を使ったのではないかと、私なんかは推測します。なんかこう、雰囲気を出すために。おそらくそうでしょうね、途中からオスカーと行動を共にする「間借人」のおじいさんが使っていたのは本家の「シャーピー」と「モレスキン」でしたから。

いずれにしても、マーブル・ノートの本家はこのミードのヤツです。

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