2016/10/06 16:38
とてつもなくアナログで最高にイカしたステイショナリーのご紹介。
ダイモ・ラベラーです。
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「ラベラー」というと日本ではキングジムのテプラという商品がありますね。
ゴシック体や明朝体、各種記号などいろいろな文字をテープに印字できる優れものです。
学校や会社の事務所にある、あらゆるファイルにペタペタと貼りついています。
テプラが発売された当初は、あこがれのコンピュータ文字を自分で印字でき、しかもそれをテープでペタペタと貼ることができるということで、なんかこう、これから来るであろう未来のデジタル時代を予感させる匂いをおおいに放っておりました。
当時はテプラを1台持っていると会社や学校ではちょっとしたヒーローでしたね。
しかし、時代が進んで21世紀を迎えた現在においては、あのテプラさえも過去の逸品的な雰囲気を帯びてしまった感が否めません。
そうなんです、デジタル機器というものは、次から次へと目まぐるしく新しい商品が世に出され、人間の生活を便利にしてくれますが、それと同時にそれまであった古いものは瞬間的に人々の脳裏から消え去ってしまいます。
携帯電話なんかがいい例ですね。
新しいのに替えた瞬間に、それまであんなに愛着を持って使っていたものが一気に古ぼけて見えてしまいます。
デジタル機器って、なんかそういうもの悲しさがあります。
それに比べると、アナログなやつっていうのはいつになっても私たちの周りからしつこく離れないでいる「しぶとさ」があると思います。
たとえば、こんな時代になってもなにがしかのペンが1本もないご家庭はないでしょうし、新年を迎えれば毎年のように紙でできたカレンダーを壁の同じところに掛けているはずです。
万年筆なんかは古いものほど重宝がられたりします。
そう、アナログはしつこいんです。
そして今日ご紹介するダイモ・ラベラーも、そんな「しつこい」アナログ機器のひとつです。
テプラと同様にテープに文字を印字してペタペタと貼れますが、まず印字できるのはアルファベットと数字、それからいくつかの記号のみです。
漢字やひらがななんていうのは無理です。アナログですから、、、。
そして印字の方法ですが、インクジェットやレーザー転写などといった最先端の技術ではもちろんなく、「エンボス加工」といって、テープの裏面から「型」を押し当てて強制的に表面に浮き出させる、というものです。
笑ってしまうくらいアナログです。
ただこのエンボス加工というのは、笑ってしまうくらい古くからある技術ですが、現在のクレジットカードなんかにも使われています。
カード番号の数字が浮き出ていますね。そして裏面は凹んでいます。
あれがエンボス加工です。
ダイモの場合は薄いプラスチックのようなテープを使っていますので、浮き上がった部分に白く色が付きます。
ご家庭などによくあるクリアファイルを折り曲げると白くなりますね、あれと一緒です。
ハンドル握ってググッとエンボスしますが、強さによってあまりよく浮き出なかったり、余計なところまで白く変色したり、なんか知らんけど文字が少し上にずれていたり下にずれてたり、思いがけず字間の幅が一定ではなかったり、たまに(いや頻繁に)ちょっと曲がって印字されたり、ダイモ・ラベラーはうまくこちらの思い通りには仕事をしてくれません。
頭の中にあるイメージをナノレベルでそのままプリントアウトしてしまう最新の高性能プリンターに使い慣れていらっしゃる方はお気をつけください。
ダイモにはそんなことをする気は毛頭ありません。
やる気のない感じでテキトーにガチャンガチャンと印字して、「こんなもんだろ」みたいにポンと9mm幅のテープが出てくるだけです。
画素数とかグラデーションとかには無縁です。
あしからず、ご了承ください。
だけど、逆説的なようですが、そんな「テキトーさ」が、それこそが、ダイモ・ラベラーの最大の魅力なんです。
出来上がったテープをコーヒーの缶やお砂糖のビンに貼ってみてください。
それまで「ただのビン」だった「ビン」が、一瞬にして、なんともいえずいい感じのお気に入りの「ビン」に変わるはずです。
断言しますが、最新のプリンターを使ってどんなに良いラベルを作ったって、この雰囲気は決して出すことはできません。
アナログでしか出せません。ダイモにしか出せないんです。
デジタルでは無理なんです。
目まぐるしく、忙しく、日々変化する最新のデジタル技術に慣れ過ぎてしまっている現代、もう一度アナログの良さを思い出しませんか?
一家に1台、ダイモ・ラベラーをどうぞ。