2016/06/25 12:06

はじめまして、こんにちは。


こちらは、おそらく日本最小規模を誇る文房具のオンライン・ショップ「in my Desk」のブログページでございます。


無限に広がるインターネット上の、こんな辺鄙な場所までたどり着いていただき誠にありがとうございます。


ここでは、主にお店のことや商品のご紹介、それに「文房具」というものについてごく個人的に思うことなどを綴っていきたいと考えております。かなり偏った主観的な話になると思いますが、ここでお会いできたのもなにかのご縁、お付き合いいただけたら幸いです。


さて、ABOUTページでもちらと書きましたが、in my Deskは関東北部の栃木県の最北の市である那須塩原市という田舎町にある、Y’s Muffin COFFEEHOUSEが運営するステイショナリーのオンライン・ショップです。

(Y’s Muffin COFFEEHOUSEについては、ぜひこちらをご覧ください)

http://www8.plala.or.jp/ysmuffin/ys_muffin/


Y’s Muffin COFFEEHOUSEはアメリカの街なかにあるような、焼き菓子を中心としたコーヒー・ショップです。


店内の片隅に小さな棚を設置して、ひっそりと文房具も販売しているのですが、ご来店くださるほとんどのお客様はマフィンとかコーヒーとかを買いにいらっしゃいますので、文房具販売の棚なんかには目もくれません(当然ですね)。でも、たまに馴染みのお客様なんかが文具棚に興味を示され、そんなときは、帰ろうとするお客様を無理に引き止めて、文房具の話をさせていただくことがございます。


だいたい私はおたずねします。


「お客さんは普段はどんなボールペンをお使いですか?」


すると、約7割の方はこう答えます。


「え、ボールペン?ええと、とくに決まってないですね、その辺にあるやつです。なにかでもらったヤツとか」


そして2割の方はこうです。


「ボールペンはこれです。ェット・◯トリーム。これイイんですよ。すごく書きやすいんですよ。最近はこればっかりです」


といって胸ポケットに差したボールペンを見せてくれます。

(残りの1割の方々ついては、ひどくマイノリティーなご回答の集合となりますので割愛します)


これらのご回答を聞き、そのたびに私は心の中でひどくがっかりしてしまいます。


いけませんお客様。そんなことではいけないのです!


私は前々から思っていることがあります。それは、「文房具はファションの一部である」ということです。


あなたは、たとえば洋服を買うときはきちんと選びますね。シャツだってカーディガンだってパンツだって、よく吟味して試着して、お気に入りのものを選びます。当然です。一人の人間として人生を送る上で、きちんとした服装をするということはとても大事なことです。


「その辺にあった訳のわからないシャツ」や、「誰かにもらった全然気に入らないパンツ」は、おそらく身につけないはずです。


そしてまた、「ラクで動きやすい」からといって、どこに行くにもその「着馴れたパジャマ」で、ということはまずないでしょう(ないですね?)。


バッグだって同じです。たくさん入って便利だからといって、デパートでもらった手提げ袋を彼や彼女とのデートで使いますか?


普段からファッションに気をつけているあなたなら、決してそんなことはしないはずです。


クローゼットの中は、センスのいい洋服やバッグでいっぱいのはずです。


中には、海外旅行で買ってきた、日本ではほとんど手に入らないようなこだわりの一品もあるかもしれませんね。


文房具だって一緒なんです。


洋服やバッグと同じ、「身につける」ものなんです。


なんのこだわりもない訳のわからないボールペンでは、せっかくのあなたのそのファッションが台無しになってしまいます。


外国で買ってきた日本ではまだ誰も持っていないイカしたトートバッグから、日本のどこでも売っているクヨのャンパス・ノートが出てきたら、バッグを自慢されて羨ましがっていたあなたのご友人は、きっと唖然とすることでしょう。


そういうわけですので、日頃からファッションに気を使っているあなた、自分で気に入ったイカした服を着るように、今日から文房具もちゃんと選んでください。そしてその際に大切なのは、「利便性や機能面ばかりに気をとられない」ということです。


ツビシのェット・ストリームは、たしかに非常に滑らかな書き味で長時間使っても疲れず使いやすいですが、だからといって、あのウルトラマンみたいな尾軸部分が、素敵なスーツをビシッと着こなしたビジネスマンの胸ポケットから見え隠れしていたら、どうでしょう?ちょっと興ざめしませんか?


「ファッションは多少の苦痛を伴うものである」


誰かが言っていましたね。


そのとおりだと思います。


女性が(ときには男性も)ハイヒールを履くとき、多少の歩きにくさ、疲れや軽い痛みなんかは我慢しなくてはなりません。


寒いからといってものすごい厚着をしてしまっては、これは全然オシャレではありませんね。


文房具も同じです。


使いやすさ・書きやすさで、デザイン性を犠牲にする訳にはいきません。


まずデザインが重要です。


多少の書きづらさや使いづらさなんて、こだわったカッコイイ文房具を持っている喜びに比べたら、たいしたことはないんです。


それでも、中には04 STOREで売っているような、着心地も良くしかもデザイン性に優れた素敵な服もたくさんあります。そういうものが一番いいです。


安心してください。文房具にだって、書き心地がよくって見た目だってカッコイイものがいっぱいありますよ。


ただ、これは当然のことなのですが、そういった優れた服や文房具は概して「お値段が張る」ものです。当然です、いいものですから。


理想はそういうデザインも機能性も兼ね備えたもので揃えるということなのですが、懐具合を考えると、そういつもいつもという訳にもいきません(いく人もいらっしゃるでしょうが、、、)。



まあ、いずれにせよ、「文房具もきちんとを選ぶ」ということが大切です。


その日の服装に合わせて靴を選ぶ(あるいは靴に合わせて服を選ぶ)ように、文房具もトータル・コーディネートのひとつの要素としてちゃんと考えてください。


あなたの「画竜点睛」をin my Deskがお手伝いします。


ブランドスーツや高級バッグに合わせる高価な万年筆などは他の大手の販売店に任せるとして、ここでは普段着ファッションに合うイカしたデザインの、しかも比較的お求めやすい、さらには日本ではあまり手に入らないような、ノートやペンをいろいろとご用意しています。


どうぞごゆっくり店内を巡ってみてください。


あなたのお気に入りが見つかりますように!